活版クラブ始動
明治29年《1896年》創業
おかげさまで 115年
弊社は戦前、現在の大阪市西区阿波座にありましたが、昭和20年3月の大阪大空襲で工場を焼失しました。
昭和21年、現在地である大阪市西淀川区にあった大阪電気学校の建物の一部を購入し、営業を再開し現在に至っています。
主なお得意先は出版社で、教科書・参考書等の書籍印刷を中心に、時代の流れとともに活版印刷からオフセット印刷へと移行してきました。
旧校舎は、活版全盛時代には増改築を繰り返し、活字を作る鋳造から、文撰、植字、紙型、鉛版、印刷と様々な工程や設備があり、それぞれに係わる沢山の職人さん達が作業をしていました。
オフセット印刷化で主要な設備は鉄筋の建物に移りましたが、会社正面の正門で存在感を示しています。
校舎の雰囲気は今でもあちらこちらに残り、通称音楽室と呼ばれるスペースは今でも食堂として使用されています。
創業115年の今年、周りの方々のお薦めもいただきホームページでご紹介させていただく事となりました。
時代は電子書籍に移行しようとしていますが、古き良き文化を多くの方に再認識していただけたら幸いです。
名物の中央階段。
幅が広く木造でまさに学校。
廊下。
学校の面影そのままです。
通称、音楽室。
なごみます。「何だか若返る」そんなつぶやきもありました。
活字の棚『馬』。
一文字一文字、じっくり見てみると活字ワールド満載!
時間を忘れます。
木版。
字を逆さまにバランス良く手彫りするなんてスゴイ!
今では活版用木版を手彫りする職人さんはいらっしゃらないでしょう。
数式組み版。
上付文字や矢印など、大小さまざまな活字を組み上げる技術は現在のコンピューターを使った組み版のノウハウにも生かされています。
菊四切・活版印刷機。
紙は手差しです。復活を試みていますが胴が入りません。難儀しています。
救いの手を出してくださるボランティアを探しています。導入時期は不明ですが、約50年前と推測。銘板には高級印刷機製造専門 杉本鉄工所 とあります。
手動印刷機(テキン)。
どうして印刷できるかは、百聞は一見にしかずです。